昨今問題となっている所有者不明土地とは何か
相続空き家最近、「所有者不明土地」という言葉をよく耳にしますが、「所有者不明土地」とは一体、何なのでしょうか。
今回のコラムではこの「所有者不明土地」について解説をしていきたいと思います。
「所有者不明土地」は、読んで字のごとく「誰が持っているのか分からない土地」のことを言います。より正確に言うと、「所有者台帳(不動産登記簿等)により、所有者が直ちに判明しない、または判明しても所有者に連絡がつかない土地」と定義されるでしょう。
具体的には、
・所有者は特定できても、その所有者の所在(転出先や転居先)が分からない土地
・登記名義人が既に亡くなっており、その相続人(所有権者)が多数となっている共有地
・登記簿や固定資産課税台帳などの所有者が分かる台帳が更新されていない土地
以上のようなものは、「所有者不明土地」であるということができそうです。
「所有者不明土地」という言葉を最近よく耳にするようになった背景には、国内の人口減少や、高齢化の進展があります。土地利用のニーズ自体が低下したり、地方から都市等への人口移動も増加したりしていることから、土地の所有意識の希薄化や、空き家や空き地、管理不全に陥っている土地や建物の増加が顕在化しているのです。
この所有者不明土地は、さまざまな問題を引き起こします。
「所有者が不明」のため売買ができないだけでなく、「たくさんの共有者がいる」ので相続で意見をまとめられないなどの問題も生じ得ます。
これらの問題を避けるためにも、自分の所有している土地をしっかりと確認しておくこと、共有の場合は、その取扱いについて話し合っておくことが重要です。
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